ナカムラ
設備の「施工管理」と「メンテナンス」の仕事とは?
この業界、誰もがゼロスタートです!
ナカムラは建物の総合設備事業会社。空調や給排水、電気、ガスなど暮らしを営むうえで不可欠なライフラインを整え、快適な空間を提供しています。言わば縁の下の力持ちですが、建築業界の最先端技術を目の当たりにでき、ものづくりやエネルギー分野に関する新たな知識を習得できる学びの多い仕事です。
今回は、設備工事の現場リーダー「施工管理職」と、建物の維持管理を担う「メンテナンス職」の業務を紹介。「文理は不問。もちろん知識も経験もゼロスタートで大丈夫です」というこの仕事の面白みをマンガとともに経営管理部の坪谷部長が語ります。
経営管理事業部経営管理部 部長
坪谷 健さん
「大切なのはやる気です。パワー!!」
「施工管理職」は設備工事の現場リーダー
施工管理職は一言で表すと現場リーダー。設備工事の計画、施工、品質、人員、安全、予算、納期など全てを管理する仕事です。一つの現場を担当したら、そこに仮設した現場事務所へ直行直帰。協力会社との打ち合わせをはじめ、施工の進捗や品質のチェック、記録写真の撮影、施工図面の作成、資材や機器の発注など業務は多岐にわたります。
また「現場代理人(社長の代わりに指揮をとる人)」として工事を管理するには資格が必要です。当社には管工事施工管理技士の有資格者が50名在籍。OJTをベースに実務経験を積みながら、先輩社員が講師となっての勉強会を行うなど、資格取得に向けたサポート体制を整えています。合格したら費用の支援や奨励金の支給もあるため、さらにモチベーションもアップするでしょう。
もちろん、学び始めるのは入社後でOK。事前の知識や経験は一切必要ありません。私自身も文系出身のゼロスタートで、1級管工事施工管理技士の資格を取得しました。実は知識より「意欲」のほうがずっと大切なんですよ。
段取りが悪いと、せっかくきてもらった作業員のやることがなかったり… やった工事がやり直しになることも…
でも、うまく行けばスムーズに工事が進み、細かい部分まで対応ができていい結果に結びつくんです。
仕事から人生まで、豊かな学びのある現場
官庁から民間企業まで、さらに数千円の修理から数億円の大規模工事まで、培ったノウハウを活かして幅広い仕事に対応できることが当社の強み。成長に通じる様々な経験を積むには絶好の環境です。
一つの現場を自分の考えや責任のもとで管理し、多種多様な人たちをまとめてリーダーシップを発揮する。それも大きなやりがいの一つです。当初の予定より効率性の高い機器に変えたり、レイアウトを再考したり。自分の提案がお客様に喜ばれたら、それが成功体験となり、より高みを目指すやる気と自信につながります。たとえ苦労しても、完成時の感動はそれを一掃して余りあるもの。その後も「この建物に携わったんだよ」と周りに自慢したくなるような満足感を得られます。
そして、多くの人とともに一つの現場に取り組むワンチーム感も醍醐味でしょう。特に経験豊かな職人さんとのコミュニケーションから生まれる学びは数知れず。仕事だけでなく、時には恋愛相談にのってもらいながら人生を学ぶのもまた面白みと言えそうです。
いろんな年代の人たちがいるので、コミュニケーションを取って、チーム全体の動きをまとめるのがとても大切です。
建築業界の最先端技術を目の当たりにすることも多く、ものづくりやエネルギー分野の新しい技術を勉強できて魅力的ですよ!
建物のドクター「メンテナンス職」
建物の定期点検を行い、設備の維持管理を行うのがメンテナンス職です。例えるなら「建物のドクター」といったところでしょうか。診察の対象は、公共施設や商業店舗、大型の製造工場、病院、温泉など。それらの空調機器や給排水のポンプ類、浄化槽といった設備を点検し、必要に応じて修理や入れ替えを提案します。つまり人間の体になぞらえると、血管や臓器に該当する部分が正しく機能しているかをチェックし、元気で長生きできるよう治療や手術を行うのが私たちの役割です。
日々多くの人が利用する建物は特に、設備のメンテナンスを重要視する必要があります。そのため当社では、いつどのような問題が生じてもスピーディーに対応できる体制を確立。施工管理と同様に、快適な空気、快適な水、快適な温度や湿度など、実はとても大切な「当たり前」を創造し、それをしっかりと守ることで、皆さんの心地よい暮らしに寄与しています。
定期点検以外にもこまめにお客様の所に顔を出し、トラブルや悩みごとに早めに対応できるよう心がけています。
…なんて専門外のことを頼まれることもあるけど、これも大事な経験です!
社会的使命を全うし、ライフラインを守る!
メンテナンスは建物が使われていない時間帯に行うため、休日の工場や夜の商業施設など、普段は体感できない環境で仕事をすることが多々あります。またお客様とのお付き合いも長期にわたることが多く、時には「ドアの建て付けが悪いから見て」といった専門外の頼まれごとも(笑)、でも多様なスキルを求められるメンテナンス職にとっては、全てが大事な経験であり、信頼への積み重ねです。
今年の冬の大寒波には、水道管や給湯器の破裂が相次ぎ、会社の電話が鳴りっぱなしに。全員体制で1日数十件の修理に対応しました。大変でしたが「本当に助かったよ。ありがとう」「これでようやくお風呂に入れるわ」といった感謝の言葉をたくさんいただき、この仕事のやりがいを再認識しました。生活に欠かせないライフラインに携わり、困っている人がいれば直ちにレスキューする。そんな社会的使命感を胸に抱き、人の役に立つ働きができるのは、メンテナンス職の一番の醍醐味だと思います。
トラブルはいつ起きるか分かりません。電話があってから1時間以内に駆けつける体制をとっています。空調・給排水に限らず、あらゆる事態に対応できるスキルが求められます。
でも、一番大切なのは人を思いやる気持ちかも…。定期メンテナンスは長いお付き合いになることが多いので、常にお客様目線を忘れないでおきたいですね!
当たり前すぎて気づかない「快適」な空間をつくり出し、長持ちさせる。それが設備の施工管理やメンテナンスの仕事です。大事なライフラインに携わる、大きな社会的使命を持った仕事であることも今回改めて認識しました。
「大切なのは何よりも意欲」と坪谷部長。自らも文系出身で入社後に資格を取得した経験を踏まえ、「この業界、誰もが最初は知識ゼロ。入社をスタートラインに、経験を重ねながら着実に成長できる会社です」と心強いメッセージをくれました。
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