にいがた就職応援団ナビ2025

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ロングランを利用する子どもたちに「当たり前の幸せ」を掴むチャンスを!

障がいのある人が街の中で、普通に暮らせる地域社会をつくる。

生きにくさを抱える人たちを『一生涯を通して』支援する社会福祉法人ロングラン。
「誰もが自分の役割を持ち、活躍できる地域社会を築きたい」という信念のもと、支援を必要とする利用者が施設を飛び出し、地域社会に馴染んでいけるように。柏崎市全体を盛り上げる活動にも力を入れています。

今回は、柏崎市出身。入職以来児童部門で子どもたちを支援している原さんに、ロングランの仕事やそのおもしろみについて聞きました!

児童課長

原 杏璃さん

「座右の銘は“毎日笑顔! 毎日アクティブ!!”。趣味は写真を撮ること。ご利用者のみなさんの笑顔も大好き! よくカメラを持って施設を巡回しています」

子どもの状態に合わせて個別プランを作成

障がいなどにより支援を必要とする人が、子どもから大人まで一生涯、地域の中で幸せに暮らしていける社会の実現を目指す、それが社会福祉法人ロングラン。2011年入職の原杏璃さんにお話を聞きました。

「入職以来一貫して児童部門を担当し、小学校に上がる前のお子さんから高校生までの子どもたちをサポートしています。数ある社会福祉法人の中でもロングランの特徴といえるのが、ご利用者さん一人ひとりの可能性に目を向け、それぞれの幸せを掴むチャンスを提供したいと常に願っていること」。

ロングランを定期的に利用する20〜30人ほどの支援内容を個別に考えていると「結構大変です」と言いながらも、その表情は笑顔!「今までは『みんなで自由に遊びましょう』という感じでしたが、その子に必要なことや親御さんからのご要望、例えば『服のボタンはめができるようになってほしい』『箸を持てるようになってほしい』といったことを踏まえて、一人ひとりに合わせた活動のプランを作成しています」。と話してくださいました。

お子さんの個性や特性に合わせた活動内容を考えるのは、けっして簡単なことではありません。そのモチベーションはどこから生まれるのだろうと尋ねてみると、「大変ですが、その子の今まで見えていなかった部分が発見できたりして、職員とも『やってよかったね』と話しているんです」と笑みを浮かべる原さんからは充実感が溢れていました。

  • 夏はベランダにプールを出して一緒に水浴び♪ 子どもたちの笑顔が元気の源です!

  • 施設内にはたくさんの遊具を用意☆ 中でも、ジャングルジムは大人気です!

子ども、保護者、ともに働く後輩のために

そもそも原さんがこの仕事を志したのは、大学時代の教育実習で特別支援学級のダウン症の子どもと関わったことがきっかけだったそうです。「障がいのある人と接するのは初めてでしたが、すごく私を慕ってくれて。受け持ちは小学4年生だったのですが、健常の子のクラスはやんちゃな子も多くて、むしろ難しかったです」。また「私の母親から『小さい頃から、障がいのある人がいるとあなたはよく見ていたよ』と言われました。純粋に気になっていたのでしょうね」。

何かに導かれるようにしてロングランに入職して10年以上。中堅としてロングランを支える原さんに、仕事で大切にしていることを伺いました。

1つめは、小さなことでもお子さんをほめること。例えば、普段は口数の少ない子が声をかけてくれただけでも「ありがとう!」「すごいね!」と笑顔でほめることで、その子が成長できる一歩につながる。

2つめは、お子さんのいいところを親御さんに伝えること。ロングランにいる間、親御さんは見ることができない子どもの様子を「今日はこんなことができましたよ」と丁寧に伝えるようにしています。これは私自身が長女を出産したことで「親御さんの気持ちが今まで以上に分かるようになった」ことも理由の一つになったと語ります。

3つめは、プライベートを大切にすること。「私生活がうまくいっていないと仕事にも影響するような気がします。今は育児があるので16時までの時短勤務ですが、結婚前も残業はあまりしませんでしたね。定時になったら『ハイ終わり!』と切り替えて、休みの日はしたいことを思いっきり楽しんでいました」。

若手職員が増えた今、後輩たちにも「プライベートを大切にしなさい」とよく伝えているという。実は、産休明けに職場復帰した職員は原さんが初めて。「今まではみんな出産すると退職してしまっていました。後輩のためにも私が道をつくらなくては!という思いもありましたね」と話してくださいました。

  • 天気のいい日には、近くの公園へ! 積極的に外遊びの機会もつくっています。

  • 子どもたちの成長の様子をパシャリ♪ 日中一緒に過ごすことができないご家族へのプレゼントです。

プライベートが充実してこそいい仕事ができる

笑顔を絶やさず、どんな質問にも真っ直ぐに答えてくれる。そんな原さんが多くの後輩や利用者さんの保護者から信頼され、慕われているのは想像に難くない。実際、原さんのデスクには後輩たちがしばしば仕事の相談に訪れる。そんな時は「座って」と促し、目線を合わせてしっかりと話に耳を傾ける。一緒に悩み、考え、アドバイスをくれる、ロングランになくてはならない頼もしい存在である彼女に、入職当初の悩みについて伺いました。

「20歳で入職した時は、大勢の年上のヘルパーさんを職員としてどこまで仕切ったらいいのか迷うことはありましたね。それも経験で、自分から積極的に話しかけたり質問したりすることで、少しずつ仕事がしやすくなりました。お子さんとの接し方でうまくいかなくて落ち込む、ということは…正直ありません!(笑)ただただ子どもが好きなんでしょうね」。

柏崎市出身の原さん。特に海が好きだと言い、家族で海水浴に出かけて「次の日ヒリヒリして歩けなくなるくらい日焼けしちゃいました」と夏のエピソードも話してくださいました。コロナ禍で旅行ができなかった時期は、自宅にテントを張り、おうちキャンプを楽しんだそうです。

仕事もプライベートも全力投球。「自分の子どもが生まれてから、ロングランの子どもたちのサポートをより一層していきたいと思うようになりました。親御さんとも情報を何でも共有できる関係性を築いていきたいですし、誰からも頼りにされる人間になりたいです」とこれからの目標を語ってくれました。

  • 支援には100%正解!という答えがないので「本当にこの対応が正しかったのだろうか…」と悩むことも。一人で抱え込まないように、後輩とコミュニケーションをとる時間も大切にしています。

最後に、原さんに仕事の必需品を聞きました。入職以来ずっと使っている『スケジュール帳』とのこと。特に子どもを産んでからプライベートの予定も多くなって、忘れないように何でも書き込んでいます。これを確認しないと落ち着かないくらいです!と笑顔で答えてくださいました。公私ともに充実しているお姿に、ロングランの職場環境のよさを実感させていただいた、そんな取材でした!

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