挨拶することで相手の存在を認め、自分の存在も相手に認めてもらうことができます。ですから挨拶をしないということは、相手の存在を無視したと同じこと。そして何よりも挨拶をしないことには、相手とのコミュニケーション(仕事)が始まりませんから、社会人にとって挨拶は「できて当たり前」のことです。
一緒に働く仲間として認めてもらうための第一歩として、心のこもった気持ちの良い挨拶を当たり前にできるようにしましょう。
お辞儀は、ただ頭を下げればよいというものではありません。相手に気持ちを伝えるためのお辞儀をマスターしましょう。
ポイント
- ①背筋を伸ばし、かかとをそろえてまっすぐ立つ
- ②相手の方を向き、相手の目を見る (相手の鼻を中心とした目から口元のあたり)
- ③挨拶の言葉を言う(言葉と表情を合わせる)
- ④腰から上体を一直線に保って曲げる (目線は1.5m程度先に置く)
- ⑤いったん止まる(1・2と心でカウント)
- ⑥上体を起こす(下げる時よりもゆっくり)
- ⑦もう一度相手の目を見る
丁寧な挨拶は言葉が先、お辞儀は後です。これを「分離礼」または「語先後礼」といいます。
手の位置は、男性・女性で異なります。男性は、ズボンの縫い目(腿の脇)に合わせて指をそろえ、まっすぐ下ろします。後ろで手を組むのはNGです。女性は、指先をそろえて前で重ね、自然に下ろします。手の重ね方は、左の親指を右手で軽く掴むようにします。
※手の重ね方は、企業や職種によって習慣が異なります。
もちろんです。挨拶は「先手必勝!」。自分から先に挨拶をすることで、自分の存在をアピールすることができますし、何よりも先に挨拶をされると相手はうれしいものです。初対面の方との距離もぐっと近くなることでしょう。部活動をしていた方は、上級生に対して自分から先に挨拶することに慣れているのではないでしょうか。
①つま先をつけて、かかとを開いた立ち姿勢。女性に多いNGですが、子どもっぽく、頼りない印象を与えます。
②お辞儀の時にペコペコ何度も頭を下げる。これは決してスマートではありませんし、 頼りない印象を与えてしまいます。
③別の動作をしながらのお辞儀。相手に失礼な印象を与えますので、何かをしながらではなく、きちんとしたお辞儀を心がけましょう。