ジェーシーシーソフト
若手中心のAIプロジェクトが進行中!IT頭脳集団を探る!
活躍は全国区! 複数のスーパーゼネコンと直接取引するIT企業
新潟、東京、大阪を拠点とするJCCソフト株式会社は、設立47年目を迎えたベテランIT企業です。「ソフトウェア開発」と「クラウドサービス」を事業の2本柱に、ECサイトの運営や各種ITサービスなどを展開。建設業に強く、長きにわたりスーパーゼネコンと直接取引している点が最大の強みです。
そこで、新潟に居ながらにして全国区で活躍する同社に潜入! 確かな技術と多様な実績をベースにした事業の強み、さらにリリースを目前に控えたAI機能搭載について探りました。フレッシュな若手メンバーの声に耳を傾けると、同社の新たな可能性が見えてきます!
お話を聞いた
システム部長丸山さん
人事担当坂詰さん
「SE自身の充実感や豊かさが、よい開発につながる!」が私たちの考えです。社員自らが色々な意味で豊かに楽しく仕事をし、お客様や社会に豊かさを循環させていきたいです。
好業績を支える、建設業に特化した二つの事業
同社の中心事業の一つがソフトウェアの受託開発です。建設業関連の開発に強く、事業全体の6割を占めているのが大きな特徴。建設だけでなく、道路・鉄道関連など、各企業の要望に合わせたシステムを提案し、スムーズな工事を陰ながら支えています。
また身近なところでは、大手スーパーマーケットのレジに使われている“POSシステム”の開発も。「最近はセルフレジやセミセルフレジが増えたので、皆さんも一度は利用したことがあるのでは? 形態の多様化はもとより、クーポン発行やスマホ決済など、次々と新機能に対応しています」と丸山さん。ほかにも会員管理システムや販売・物流システムなど、あらゆるところで同社のシステムは役立っています。
もう一つの柱が、建設業クラウドサービス。建設業が必要とするアプリをずらりと揃えています。中でも建設業の技術者配置を難なくこなす「要員配置」アプリは、建設業の「困った!」を正に解決する優れもの。建設業界のDX推進や働き方改革をカバーする仕組みでもあるため、ここ数年で一気に需要が高まっているそうです。システム開発とクラウドサービス、この強固な2本柱が同社の好業績を支えているんですね。
スーパーゼネコンと渡り合い、地元地域の商店にも貢献
同社の強みは、なんといっても建設業の知識が豊かで多くの実績を築いていること。しかも全てのスーパーゼネコンと直接取引があるというから驚きです!「ある大手1社とは40年以上の長いお付き合い。もちろん、一足飛びにここまできたわけではありません。手前味噌ですが、ご要望に対して地道に取り組み、最後までやり通す実直さや、信頼できるSEの気風などが評価された結果だと自負しています」と丸山さん。新潟から全国へ、同社が実に広いフィールドで活躍している理由が分かります。
一方、事業の一つであるECサイトの運営では地域の商店や農作物、海産品の生産者を集めたECサイトを手がけるなど、地元地域に密着した展開も。多様な場面で、専門性の高い技術を存分に発揮しています。
AIで新たな付加価値を搭載!リリースにワクワク
高い品質を保ち、納期を守る。そして要望以上の価値を提供することがJCCソフトの信条です。そんな同社が新たな価値の創造として取り組んでいるのがAIシステムの開発です。坂詰さん、それはどのようなものですか?
「クラウドサービスにおける自社製品にAIの要素を導入し、機能を強化することが狙いです。それによる自動化や省力化こそ、人材不足が著しい建設業に貢献するカギ。しかも決まったルーティンを自動で回すのではなく、これまで人が行わなければならなかった“価値判断”をサポートすることで、お客様の負担をぐんと軽減できると考えています」。
同社では数年前から若手メンバーを中心としたAIプロジェクトを始動!新潟大学からアルゴリズム作成の学術指導を受けながらスタートしたAIプロジェクトは現在、「数理最適化」の技術を用いたAI部分の設計、プログラミング、検証が完了し、AIモデルの完成まで至りました。今年度はいよいよ、そのAIモデルを搭載したアプリを作成し、実際にサービスとしての提供を目指しているそうです!
建設業界には、たとえば入札工事の仕様書チェックなど「人」による検討や判断が必要な場面が多くあります。その判断をAIができるようになれば、建設業務の効率がより一層UP! 業界のDX推進にも寄与します。
〈AIプロジェクトメンバー〉このプロジェクトで得た知識や成果を別プロジェクトでも活かしたいという竹内さん(左)、開発に打ち込みつつ、完成への舵を取るグループ長の中山さん(中央)、プロジェクトのサブリーダーで、「AIシステムを自社の強みにしたい!」と語る田邊さん(右)。
若手がぐんと飛躍するチャンスがいっぱい
AIプロジェクトのメンバーの中から3名のSEを直撃!プロジェクトの中で感じた面白さや今後の展望について聞きました。
「このAIプロジェクトは顧客がいない状態で始まったので、まず業務分析ができないという難しさがありました。逆に言えば、自分たちで仮の業務を想定して仕様を検討するしかなかったので、結果的にむしろ独創性が高く、今までにない面白い仕事になりました」(中山さん)
「AIをどのように活用するか、様々なプロジェクトで自分が培ってきた技術を応用して当てはめていくことに面白さを感じました。AIプロジェクトの主力事業化を目指し、より一層頑張りたいです」(竹内さん)
「このシステム開発で用いた数理最適化は、工場の生産計画や交通機関の乗換案内、商品配達におけるルート最適化など多くの分野で応用できます。現在のAIプロジェクトをさらに強化し、今後はこれらの業界へも挑戦したいです!」(田邊さん)
将来的にAI事業が同社の大きな強みになるよう、チャレンジは続きます!
メンバーで集まり、試行錯誤しながらAIロジックの検討や実装をしているとのこと。AIプロジェクトメンバーは8名で、各々でも思いついたことはどんどん試し、東京のメンバーも含めて報告し合うそうです。
スーパーゼネコンと長きにわたり直接取引をしていることからも、高品質を支える確かな技術と実績、そして「ニーズ以上の価値」をつくり出すことへのこだわりを感じます。
とはいえ「IT未経験でも活躍している社員はたくさんいます」と丸山さん。入社後の学びやキャリアサポートが充実しているので、誰もが着実にスキルアップできそうです。
AIシステムへの取り組みはメンバーたちの試行錯誤を経て、サービス提供を目指すところまできました。今後の事業化に向けて、大きな期待が募ります!
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