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残業ゼロでイキイキ働く!トップ工業の職場環境をルポ

妥協のない製品で“つくるよろこび”を届ける総合工具メーカー

モンキレンチをはじめとする多様な作業工具を開発・製造・販売するトップ工業。社名を冠した「TOPブランド」はおよそ2,000点以上という国内最多級の製品群を誇り、世界各国で特許を取得するなど厚い信頼を得ています。

設立は昭和14年。同社は、三条市の優れた技術を発展させたいとの想いから誕生しました。飛行機の鍛造部品に始まり、その技術を多分野に展開しながら躍進した結果、今や「工具といえば」のトップメーカーとして、永きにわたり“ものづくりの街”に貢献しています。

また、社員から「残業がない」「オフィスがきれい」「有休が取りやすい」との声が挙がるなど、働きやすい環境づくりにも注力。その実状と狙い、効果などにも迫ります。

総務経理部

中林 芽美さん

「他業界からの転職で2021年に入社しました。他の環境と比べてみても、働きやすい環境は間違いないです!」

プロ仕様からDIY工具まで自社一貫製作

一番の強みは、開発から設計、製造、組立、包装、出荷まで一貫体制で手がけていること。金型製作や熱処理の設備も整え、すべて自社で行うことにより、スムーズな連携と徹底した品質&納期管理を実現しています。およそ2,000点以上の製品群を持つ「TOPブランド」は、国内の展示会でも高く評価されるプロ仕様のラインナップ。さらに顧客それぞれの要望を特注品で叶えるなど、量産品はもとより1個からのオーダーメイドにも細やかに対応しています。その源にあるのは、“つくるよろこび”を届けたいという揺るぎない想い。最近ではコロナ禍で需要が増したDIYの分野にもアプローチし、アクセサリーづくりに特化したブランドを立ち上げ、2021年度のホビー大賞を受賞しました!「すべての人にとって使いやすい工具を」とのこだわりは確かに実を結んでいます。

同様に、社員が元気に働ける環境をつくることも同社が目指す理想の一つ。実はここにも様々な取り組みと狙いが隠されていました。

  • これがモンキレンチ、見たことありますよね。バリエーションも多数! お客様の要望に応えて1点からの特注品も対応しています。

  • 出荷前の検査。特注品は一人で全ての工程を担うため、感慨もひとしおです。

育休充実、副業OK、住宅手当の支給あり!

働きやすい環境づくりへの取り組みは多方面にわたります。例えば、時代の変化に対応して育休・介護休の規定を改定。入社1年未満の社員も取得可能となったほか、男性社員に向けて「産後パパ休業」を創設するなど、行き届いた制度で社員のライフプランをサポートします。

さらに、申請すれば副業もOK。「他社と雇用関係が発生するものではなく、社員の自営による副業に限ります。多様なビジネスや世界に触れる事で、会社に様々な価値観や成長性をもたらしてくれる事を期待しています」と中林さん。残業がほとんどない同社だけに、自分の時間を有効に使うことで様々な学びを得ることができそうです。

また同社には、若手社員の意見を積極的に吸い上げる気風があります。「若いリーダーが多く、新しい取り組みが浸透しやすいのは大きなメリット。新風を反映し、常により良い職場を求め続けることを大切にしています」。

  • 女性が活躍できる職場環境にも力を入れています。事務所の女性社員は、ビジネスカジュアルOK。

  • オーダーメイド製品のスケジュールは自分で管理。社内だけでなく外部ともやり取りするので調整力が鍛えられます。

「入社以来、残業は0時間!」

働きやすさの理由について、先輩社員の皆さんにも聞いてみました。「入社3年目となりますが、今まで一度も残業をしたことがありません。1時間どころか1分も(笑)。先輩や上司が『仕事量が多かったら少しほかの人に頼もうか』『やり方を変えてみる?』と気遣ってくれるため、無理なく仕事を進められます」とは業務部の先輩。また南魚沼市出身の製造部の方は、住宅手当のありがたみを実感しているようです。「私のように実家が離れた場所にあると必然的に一人暮らしとなるため、住宅手当が支給されるのは大変助かります。安心感をもって生活でき、その分、仕事に集中できます」。

美しく整ったオフィスも社員の自慢。営業部4年目の先輩はこう話します。「ミーティングルームや応接室などが次々ときれいになり、社内が明るくなりました。職場の雰囲気が一新し、モチベーションも高まりますね」。

  • 名古屋で営業職として活躍中!全ての部署を経験する新人研修で学んだことが活きています。

  • 住宅手当があるのは安心だし、定時に帰れるので趣味のバドミントンにもしっかり取り組めます。

社員の幸せのために「元気で働ける環境をつくる」

自然光が注ぐ窓際の商談スペースやスタンディングミーティングルーム、そしてブラインドを上げればガラス越しにフロアを一望できる開放的な会議室。ここ数年でガラリと変わった美しいオフィスには、「社員が元気で働ける環境をつくる」意図があると中林さんは話します。「職場がきれいで明るいと気持ちも前向きになりますよね。製造現場も5Sに注力し、定期的なパトロールで建物や設備の老朽化をチェックするなど安全管理を徹底しています。社員の幸せのために、安心して働ける職場環境をつくることを目指しています」。

同時に、若手の意見をどんどん取り入れ、変革していくことにも積極的です。「当社は部門が多い分、若いリーダーが誕生しやすい環境。仕事もリーダーシップもきっちり学ぶことができるよう研修を整え、一人ひとりの成長をバックアップします」。社員の幸せを考え、元気に働ける職場を目指す取り組みは今後もますます発展しそうです。

  • 売り場のようなショールーム。製品種類の豊富さが一目でわかります。ホームセンターの売り場も提案しています。

  • リニューアルした社内の様子。商談スペースは明るく、スタンディングデスクではさくっと打ち合わせが始まります。

「バイクいじりが趣味で当社のモンキレンチを愛用していました」「前職は建設業。当社の工具を実際に使っていて、これいいなと思って転職しました」とは社員の声。“使い手”が惚れ込んで“つくり手”になる。そんなエピソードに、同社のブランドステートメントである“つくるよろこび”のそばに在りたい、との想いが浸透していることを感じました。

またイキイキと働き、しっかりと意見を述べる若手社員の姿は頼もしいかぎり。ワークライフバランスを実現する整った環境で、ものづくりやブランド運営に携わる醍醐味を感じながら、のびのびと成長できる会社だと思いました。

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