にいがた就職応援団ナビ2026

「ありがとう」という言葉を理念に、更なる高みを目指して

部品メーカーとして断トツの地位を築く。未来を担う、明るく前向きな人材を求めています。 代表取締役 髙橋 十三夫
国内シェア7~8割を誇る大型リング

 当社は、前身の会社が1917年に創業したのですが、当時は職人の手による鍛造が主な事業でした。1983年にその会社の鍛造部門を分離して磯部工業株式会社を設立。2004年に「タンレイ工業株式会社」に変更しています。その前年の2003年に先代の社長(髙橋十三夫)が、古い鍛冶屋体質から時代に合った企業体質に変えていくため、製造技術や管理技術を改革していきました。QCDレベルを引き上げることで事業の拡大を図っていった結果、売上は大きく伸びて現在も順調に成長を続けています。
 当社が主に製造しているのは、リング鍛造による様々なリングです。特に建設機械などに使われる、直径100~500㎜といった大型のものを得意としており、国内の占有率は7~8割になっています。当社ではこうしたリングを、切断、鍛造、熱処理、旋削、焼入・焼戻、研削、組立まで一貫生産しており、それによってコスト削減や短納期に対応しています。設立当初は取引先が1社のみでしたが、現在では30数社にまで拡大。ほとんどのベアリングメーカーとお取引があります。
 設立から大切にしているのが、「ありがとう」という言葉です。当社ではこの「ありがとう」を理念として掲げ、お客様に喜ばれる会社になることを目指して日々の業務に取り組んでいます。

一貫生産と自動化設備の自社開発が強み

 通常、鍛造メーカーは鍛造のみというところがほとんどですが、きれいなリング形状にする鍛造だけでなく、熱処理や機械加工、組立まで一貫して行っているのが当社の特徴です。お客様にとっては、1回の発注で全ての工程が済んでしまうわけですから、外注管理にかかるコストを低減できることになります。さらに、製造管理システムがしっかり構築されていることも大きな強みです。いくら品質の高い製品を生産しても、管理がずさんで納期に遅れるようなことがあれば意味がありません。当社では受注から納品まで、一元管理できるようシステム化されています。
 また当社には、1級プレス型鍛造技能士などの国家資格の有資格者が80名ほどいますが、毎年多くの社員がさらなる技術向上のために、プレス型鍛造技能士、機械加工技能士、金属一般熱処理技能士などの技能士試験に挑戦しています。社員一人ひとりが常に技術を高めていくことで、最適・最良の製造方法を追求していくことができるのです。
 自動化機械や検査機器を自社設計していることも大きな特徴です。設備の設計開発専門の部署を設けており、現在13名を配置しています。今ある設備を自社内で改良し、必要なものは自社で設計することで、製品の生産体制を絶えずブラッシュアップしていくことが可能となっています。

グローバル化と自動化の推進で次のステージへ

 当社が目指しているのは、部品メーカーとして断トツの地位を築くこと。国内の大型リング市場では大きなシェアを獲得することができましたが、成長の余地はまだたくさん残されています。
 当社が掲げる次のステップはグローバル化です。2014年から提携先の商社を通して、製品の輸出をスタートしました。これを順次拡大し、いろいろな製品で海外展開を進めていきます。
 また、ロボットの導入による設備の省力化もより一層推進していくつもりです。現在は、自動化しているラインと人の手によるラインを製品によって使い分けていますが、自動化レベルを引き上げると同時に管理技能を向上させ、さらなる生産性向上を図るとともに、多くの社員の業務を管理中心にシフトしていきたいと考えています。

前向き思考で、互いに助け高め合う当社の一員に

 当社のような製造業は、ものづくりの面白さに惹かれて入社する人が多いと思いますが、真の魅力がわかるには時間がかかります。知れば知るほどものづくりの魅力は深く、大きくなっていきますが、入社当初は人間形成の方が大切です。自分を向上させようと頑張れば、その姿勢が仕事にも反映されて、少しずつ成果が現れるはずです。
 学校で学ぶのは基礎知識。金属や機械の知識があるに越したことはありませんが、学校で学んだことがすぐに役立つということはまずありません。今は知識がなくても、明るく元気で、当社で頑張っていくという気持ちがあれば十分です。社会人は20~30年かけて自己実現していくものですので、継続が大切だと思います。
 会社という場所にはいろいろな社員がいて、お互いにカバーし合いながら仕事をしています。ものづくりに興味がある人は、ぜひ当社で、助け合い、高め合っていくメンバーの一員になってください。

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