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柏崎刈羽原子力発電所の仕事内容

柏崎刈羽原子力発電所 第二運転管理部 武井 哲応(2018年4月入社) 出身学部・学科 先進理工学研究科 共同原子力専攻
柏崎刈羽原子力発電所の仕事内容
主な仕事
01
 所属する運転管理部は原子力発電所全体を管理しており、「運転員」や「当直」と呼ばれています。私が担当する仕事は3つ。原子力発電所の既存施設や設備の点検、再稼働に向けた作業、事故を想定した訓練に大きく分けられます。
 一つ目の「既存施設の点検」では、主に緊急時に使用する設備を定期的に起動させ、異常がないか、性能に問題がないかなどを試験。その際は、中央制御室(プラントを集中的に管理し、機器の操作を行う部屋)と、実際に機器が起動する現場に分けて行います。
主な仕事
02
 二つ目が「再稼働に向けての作業」。現在、柏崎刈羽原子力発電所では、再稼働に向けて安全性を向上させるためのあらゆる工事を行っています。そのなかで、既存の設備を守りつつ、安全に作業を進めるための手順を考えるのが私たちの仕事。配管やバルブの位置、電気機器のつながり、操作を行うときのインターロックなどを様々な図面で確認しながら他部門と調整し、手順を作成して作業を進行します。また新しい機器の設置後は性能試験を行い、非常時に期待される役割を担うことができるか検証するのも大切な業務です。
主な仕事
03
 そして三つ目が「訓練」です。運転管理部は、どのような状況においてもプラントの安全を最前線で守らなければなりません。そのため、安全対策工事により設置された新しい設備や新しい手順への対応が求められます。約2カ月に1~2週間ほど設けられた訓練期間には、中央制御室を模擬したシミュレーターで機器の故障や事故の発生状況を再現。安全にプラントを停止できるよう、繰り返し訓練を行います。また福島第一原子力発電所のような過酷な事故を想定し、消防車から原子炉や使用済み燃料プールに注水するといった訓練も行っています。
仕事内容について
仕事で難しいことは?

 原子力発電所には数多くの設備があり、構造も非常に複雑です。運転管理部に求められるのは、中央制御室での原子炉操作による核分裂から現場のバルブ一つに至るまで、プラント全体を監視し制御すること。そのため、扱う図面や手順、現場での操作知識など覚えるべきものが膨大で、難しい場面に遭遇することも多々あります。反面、それらを理解したときの達成感も大きく、自分の手でプラント全体を制御し、管理しているという充実感も得られます。

仕事をする上でのこだわりは?

 最大のこだわりは安全意識です。プラントの操作を担う私たちが何か一つ間違えれば、プラントは危険な状態となり、そこで作業する人や地域の方々の安全が損なわれる可能性もあります。そのため、試験や作業を行う際にはリスクを徹底的に洗い出し、最も安全な方法がとられているかを常に考え確認しています。一方で機器の故障が発生した場合は、正しい操作を行うことでプラントを安全に停止することも可能に。私たちが安全の最後の砦であると自負しています。

どんな人が活躍していますか?

 向上心のある人です。原子力発電所では数多くの設備が使用され、とても複雑な構造となっています。だからこそ、興味と向上心をもって業務にあたり、原子力発電所について学び続けることが求められるように感じます。

1日のスケジュール
▼8:00~
朝礼。前日の振り返り。現在のプラント状況を共有。
▼8:30~
本日の作業予定を確認し、作業の進め方を確認。
▼9:00~
作業を開始。中央制御室と現場で対応。
▼12:00~
昼食。会社で注文した弁当を食べる。
▼13:00~
次の作業の進め方や安全性を机上で検討。
▼15:00~
他部署とプラントの再稼働に向けた会議を実施。
▼16:00~
翌日の作業内容を確認。
▼16:40
終業。

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