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斬新なツアー企画と地域おこしに尽力! 旅のミライを創造するKOKKの仕事とは?

年間800以上のツアーを企画する「ハミングツアー」とは?

旅行業界の常識を覆す革新的なアプローチで注目を集めている「ハミングツアー」。ツアーを運営するKOKKでは、「感動プレゼント」という斬新なコンセプトのもと、5万人もの会員に向けて年間800以上の多彩なツアーを企画しています。
旅行愛好家たちの心を掴んで離さない独自のサービスはもちろんのこと、自社バスの所有や宿泊施設の運営、さらには地域振興も担うなど、まさに総合観光エージェントとも言える企業です。
今回は企業の特徴や景気に左右されない強み、先輩社員の仕事や働き方を紹介しながら、KOKKが提案する“ミライ型旅行ビジネス”の魅力を探ります!

自社で運営する月岡温泉「ハミングの宿」。宿泊に特化し、県内外からの団体客を迎え入れるなどさまざまなニーズに対応できるのが特徴のホテル。取材時にも東京六大学の応援団が合宿で利用していました。

企画から募集業務、添乗まで一気通貫! 特異なビジネスモデル

独自の企画力を活かした「ハミングツアー」を運営するKOKKについて、小柳社長に事業内容や企業の特徴をお聞きしました。
「私たちが提案するのは、一般的な観光地巡りではなく、地域の特色ある伝統や食、文化などにフォーカスした旅が中心です。旅行には当社の社員が添乗することで、他にはない独自の提案と細やかな配慮ができ、お客様の声を直接聞いてそれを即座に企画に反映できる体制が整っていることも強みです」と小柳社長。全100ページのカラー季刊誌「ハミングタイム」は自社制作で費用を抑えつつ、会員への限定配布で濃密な顧客関係を構築しています。

ツアーでは、食事のおいしさにこだわるのもKOKKの流儀。団体向けメニューではなく、旅行先の有名店や人気店に直接交渉して場所を確保し、その土地ならではの味を楽しんでもらうことで、旅の付加価値を高めるのも同社独自のスタイルです。時には文化財の建物や畑の近くで、即席レストランを運営してしまうのは驚きです。
さらには自社バスの所有と運行、宿泊施設「ハミングの宿」の運営、広告やデザイン、募集業務、添乗まで一気通貫で行う独特のビジネスモデルは、全国的に見ても珍しいそうです。

さらに、地域のスクールバス運行にも尽力し、地域の子どもたちの安全な通学をサポート。多角的な事業展開と地域密着型のアプローチが、KOKKの独自性と競争力を支えています。

  • お客様へ感動を届けることだけでなく、社員の働きやすさにつながる取り組みもいち早く取り入れてきた小柳社長。

  • 季刊誌やチラシの制作は自社で内製化。企画に携わる添乗員と編集者が密にコミュニケーションを取ることで、ツアーへのこだわりを色濃く反映させることができます。

若手もベテランも、社員みんながアイデアマンに!

実際に働いている先輩社員の皆さんはどのように仕事に携わっているのでしょうか? ここでは、入社4年目を迎えた佐藤さんにお話を伺いました。
「大学時代、NPO法人で地方創生に関わる活動をしていた経験から、旅行業で地域に貢献したいという思いから入社を決めました。現在の仕事は旅行の添乗から企画、事務所での電話対応など多岐にわたります」。

思い出に残っているツアーは、自身の出身地・魚沼市のツアーと、福島県での「ホープツーリズム」と佐藤さん。魚沼市のツアーでは市内だけで完結するツアーをつくり、地元食材を味わう料理やあまり知られていない場所を組み込むといった工夫を重ねました。
若手でも責任ある企画を任されることが多々あり、それが仕事へのモチベーションにもつながっています。自分が企画したツアーに申し込みがあると嬉しいですし、お客様から『楽しかった』『案内が分かりやすかった』と言っていただけるのがやりがいです」と佐藤さんは語ります。企画から添乗まで一貫して携わることで、幅広い知識とノウハウが身につくのも同社の魅力。地域おこしに関わりたい佐藤さんにとって、この仕事は自分の適性や興味を活かせる場にもなっているそうです。

  • 「仕事を通して地元に貢献したい」という思いを有言実行した佐藤さん。魚沼市長とのツーショットも実現しました!

他では経験できない大規模なツアー企画に携われるチャンスもあり!

続いては、入社7年目の喜嶋さん。フランス語を学んだ大学時代の留学経験から、「新潟の良さに気づき、地元で働きたいと思ったことが入社のきっかけです」と語ります。
先輩社員について旅行の添乗からスタートし、「ハミングの宿」のフロント業務、ツアー企画などあらゆる業務を経験してきた喜嶋さんですが、最も印象に残っているのはクルーズ船の寄港に合わせた県内各地のツアー企画でした。
「新潟へ寄港後に日帰りで行ける時間内で組み合わせたコースを18ほど提案しました。コースの選定は、これまでの知識や経験を活かし、小柳社長と現地を回りながら考えていきました。大手旅行会社が手がける規模の仕事でしたが、地元の旅行会社である当社が請け負うことになり、県内でも話題になりました。私自身もこれまでにない大規模な仕事を任されて身が引き締まる思いでした」と振り返ります。

現在は、自社のオープントップバスで巡る「宙(そら)バスツアー」の企画に関わり、県内の文化や自然、グルメを楽しんでもらおうと励んでいます。
KOKKには社員一人ひとりの得意とすることや個性を重んじて、業務を任せてくれる社風があります。中小企業だからこそ社長との距離も近く、私たちのアイデアや声が届きやすいのも特徴です」と喜嶋さん。その土地土地の魅力や風土をもっと体感してもらえるような企画や仕組みづくりに関わりたいと、さらなる成長を目指しています。

  • 「入社して間もない頃の添乗業務は緊張の連続でしたが、ツアーに参加されるお客様は自分よりも年上の方が多く、温かく見守っていただきながら経験を積むことができました」

地域の魅力を発掘し、地域を活気づける旅の仕事

KOKKでは近年、自治体との連携を強化し、旅行と関連づけた地域おこしも視野に入れています。その先駆けとなった山形県鶴岡市での事例では、焼畑農業を体験するツアーをKOKKで企画したところ、NHKで全国放送されるなど反響を呼びました。以来、他の市町村からも依頼が殺到! この他にも、山形の人気イタリア料理店「アル・ケッチァーノ」との共同事業で、水害を受けた生産者を支援する企画を立ち上げるなど、地域の食材や文化を活かしたツアーなども企画しています。
「お客様には“ストーリー性のある旅”を提供したいと考えています。そのために必要なのは、常識にとらわれない企画力やアイデアです」と小柳社長。同社では、若いうちから積極的に企画から実施まで携わることができ、アイデアが形になる喜びを存分に味わえるというわけです。

自分のやりたいことに1/3、会社のために1/3、チームや仲間のために1/3の時間を使える当社の仕事は、旅行を通じて新潟を、日本を元気にする、そんなやりがいに満ちています」と語る小柳社長。
県外からのお客様やインバウンド需要を取り込み、ますますの成長を目指すKOKK。旅行だけでなく、地域貢献や地域おこしに興味がある方にとっても、魅力的な仕事が待っています。

  • 国内外の観光客に新潟の景色や食文化を楽しんでもらい、新潟の活性化を図っていくことが、KOKKが掲げるミッションです。

取材後の感想は…「こんな会社で働いてみたい!」の一言に尽きます! KOKKは旅行業界の常識を覆す挑戦者であり、旅行会社というよりも「感動をつくるクリエイター集団」。「感動プレゼント」というコンセプトが明確で、それが数々の斬新な企画を生み出す秘訣になっているのでしょう。社員の皆さんも、自分のアイデアを形にできる喜びから仕事への情熱を生み出しているようです。儲けだけでなく、地域を元気にするツアー企画に携われることは、創造性あふれる人にとっては刺激的な環境になることでしょう。お客様にリピーターが多いという点も納得の情熱と企画力を感じました。

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