ロングラン
障がいなどにより支援を必要とする人が、子どもから大人まで一生涯、地域の中で幸せに暮らしていける社会の実現を目指す、それが社会福祉法人ロングランです。未就学児から高齢の方まで、利用者さんの生活・就労・社会参加などをサポートしています!
社会環境の変化により、昔のようなご近所付き合いが少なくなってしまった昨今。ロングランの利用者さんが地域社会に参加できるよう、そして障がいについて地域の方々に少しでも知ってもらえるようさまざまな活動をしています。
人生の主役である利用者さんが、その人らしく生きられるよう、職員は伴走者として一生涯寄り添い走り続けよう。そんな意味を込めています。
ロングランが「福祉×アート」の活動を始めたのは数年前のことです。ある利用者さんが描いた絵に職員が衝撃を受け、「この素晴らしい能力をもっと光らせたい」「たくさんの人に知ってほしい」と一念発起。職員の熱い想いから始まったロングランのアート事業は、各方面へと広がっています。
利用者さんが描いた絵を複製し、役場や企業、飲食店などにレンタルします。納品や交換も利用者さんの仕事です。作業した利用者さんは工賃を得ることができます。
「障がいのある人と社会、人と人との関係を結ぶ」をテーマに、作品のレンタルや管理を行っています。美術館そのものがあるわけではなく、街がまるごと美術館になるようなまちづくりを目指す活動です。
柏崎市役所、刈羽村役場、刈羽村生涯学習センター「ラピカ」、株式会社ブルボン本社、株式会社植木組、ザ・ホテルシーポート、柏崎中央病院、ヘアメイクブリエ、モスバーガー、柏崎信用金庫、第四北越銀行柏崎支店、東京電力TEPCOプラザ柏崎 Comfyなど多数。
さまざまな商品のパッケージやお店のDMなどに利用者さんが描いた絵をご利用いただいています。
上越地域にある酒造会社や農家さんとコラボレーション。日本酒のラベルやお米のパッケージに作品を提供しました。色鮮やかな作品は「ワクワクする」と酒蔵や農家の方にも大好評です。
柏崎市の「日本海石地わさび」を使ったクラフトビールのラベルに作品を提供しました。夏の発売に合わせて、夜空に上がる花火を描いた作品が採用されています。
利用者さんやその家族、施設の職員が作品を持ち寄る展示会「ぼくらのアール・ブリュット」に出品しました。法人の垣根を越えて、さまざまな施設の利用者さんが出品しています。
みなさんは、障がいのある人が創作したアートを街で見たことがあるでしょうか? とても自由で、独特の輝きに満ちています。私たち職員は、利用者さん(作家さん)に「これを描いてね」「この道具を使ったら?」ということはほぼ言いません。大切なのは、一緒に楽しむこと。自由に描いてもらった結果、おもしろい絵ができあがるとうれしいですね。利用者さんの創作活動によって、親御さんが喜んでくれたり、作品展を見に行くために利用者さんの行動範囲が広がったりするのも、このアート事業の大きな魅力です。
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