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高度なものづくりの現場に貢献。精密金型メーカー・南雲製作所の魅力と社風を深掘り!
高度なものづくりの現場に貢献。精密金型メーカー・南雲製作所の魅力と社風を深掘り!
南雲製作所は、さまざまな産業や生活に身近なものづくりに欠かせない「金型」を提供する上越市の企業です。同社の金型は、自動車、電子部品、半導体、スポーツ用品、生活用品、釣り具など幅広いものづくりに採用され、その高い精度と対応力に厚い信頼が寄せられています。
特徴は、一点一点オーダーメイドで金型を設計・製造していること。その技術と実績が認められ、新製品の共同開発に関わることもあるそうです。そんな南雲製作所の金型づくりや企業風土について、舟見豊専務に伺いました。
南雲製作所オリジナルキャラクター
若手社員が金型から着想を得て書き上げて誕生したキャラクター。最初は社内でも知る人ぞ知る存在でしたが、今や舟見専務も容認の公式キャラクターに昇格しつつある期待のホープです!
もし世の中に金型がなかったら?
そもそも金型とは、プレス機を使って同じ形の製品や部品を量産するために必要不可欠なツールで、「ものづくりの母」ともいわれるほど重要なもの。
「世界中で何億台も使われているスマートフォンも、金型が無ければこれほど普及しなかったでしょう。金型を使えば、1分間に500〜1000個も同じものを作れます」と舟見専務は話します。では、南雲製作所が作る金型の特徴とは?
「当社の金型は幅広い産業分野で活躍しており、使用される工場もさまざまです。あらゆる工場に対応できるよう、取引先工場のプレス機の性能に合わせて金型を作っているのはめずらしいかもしれません。また、金型というと比較的シンプルな形状をイメージされるかもしれませんが、当社で作る金型は、細かいパーツを入れると多いもので200個くらいの部品で構成されています」
金型作りの中でも特に難しい加工を得意とする南雲製作所。その工程は、材料となる金属板を打ち抜いて切断したり、穴を開けたり、曲げたりと複雑。驚くべきはその精度で、±1μm(マイクロメートル=1ミリの1/1000)まで正確に計測し、クライアントの要求を上回る精度を出しているのだそうです。
上下の動き(2D)によって「切る」「曲げる」「伸ばす」といった加工を行い、立体物(3D)を作り出すのが、南雲製作所が得意とするプレス金型の特徴。
今まさにあなたが見ているスマホや、街中に走っている自動車は金型なしでは存在しないといっても過言ではありません!
高い技術力で、他社が作れなかった金型作りに成功
幅広い分野で、しかも品質にこだわるものづくりをする企業から多くの仕事を受注する南雲製作所。最近では新製品の開発事業に伴走する仕事も増えているといいます。
「私たちには、これまで同業他社でできなかった金型を作る技術力や粘り強さ、チャレンジ精神があります。『他社で作れなかった金型を作れた』『他社では不良品が多かったのが激減した』、そうした事例を一つ一つ積み重ねたことで信頼をいただけるようになり、『新製品の開発を南雲とやってみよう』と最初からお声がけいただく機会が増えました」
あるお客様から「色々な技術提案をしてくれるエンジニアがいる金型メーカーは少なく、南雲製作所は画期的な技術提案をしてくれるので、一緒に仕事がしたい」と言われたそうです。お客様に信頼されるエンジニアが集まる技術部の方々はどんな人たちなのでしょうか。
「技術部では探求心あふれる若い技術者たちが活躍しています。自らお客様と打ち合わせを行い、課題に対してしっかり考え、行動できる人材です。」と舟見専務。会社の発展には、社員の意欲や向上心も欠かせない要因となったはず。南雲製作所は、社員の成長をどのようにサポートしているのでしょうか?
もともとモノづくりが大好きで、技術系の部署で研究開発に携わった経験も持つ舟見専務。
技術者の皆さんは、精密加工を可能にするさまざまなマシンを使いこなしながらモノづくりに励んでいます。
仕事は「分からないを残さない」
「社員は文系、理系を問わず活躍しています。当社の金型製造は、毎日新しい図面が来て、『これをどうやって作るか』と毎回考える必要があります。それを大変と思うか、ポジティブに挑戦しようと思うかは人それぞれですが、できなかったことができるようになり、自分のレベルが少しずつ上がるのはうれしいと私は思います。ありがたいことに、南雲製作所はそういう考え方の社員が集まっている会社なんだと思います」
新入社員に必ず伝えるのは、「分からないことをそのままにしない」こと。「先輩はなんでも答えてくれるから、分からなければまず聞く姿勢が大事。また毎月行われる品質会議で出た意見をもとに、会社をよくするための改善策も実行しています。普段から先輩と顔を合わせて話し合う機会は多いですよ。」
技能検定も推奨しており、取得するとスキルアップはもちろん給与のベースアップにもつながります。自社が試験会場となるため、使い慣れた機械で受験できるアドバンテージもあるそうです。
実際に活躍中の先輩たちはコチラの記事でも紹介中!ぜひご覧ください。
疑問があればすぐに先輩たちに聞ける。そんな環境だからこそ技術習得も早いのが南雲製作所の魅力です。
20代の社員が集まって品質管理のためのサークル活動を開くなど、若手社員が主体的に会社を改善しながら個々の能力も伸ばせる取り組みも実施しています。
ものづくり未経験でも成長できる理由がある
聞けば、社員の中には「精密金型のことはよく分からないけど、雰囲気が良さそうで、ここなら長く働けそうだと思った」という理由で南雲製作所を選んだ人も少なくないのだとか。その社風をオープンカンパニーで実感する人も多いそうです。1/1000mmの加工を実際に体験しモノづくりの楽しさを味わえるほか、社長をはじめ設計、製造、人事などいろいろな部署の先輩と話ができる点も好評だといいます。
「先輩後輩の関係が良く、コミュニケーションが活発なところは当社の特徴の一つです」と舟見専務。分からないことはすぐに質問し、知識や技術を共有する風土が根付いているので、入社後は自分のやる気次第でどんどんスキルを上げていける環境だと強く感じます。「いろいろな仕事を経験できるので、自分の成長を実感しやすいと思います。未経験でも安心して仕事をスタートでき、確実に力がつきます。その気になれば役職者になれる可能性も高いですよ。ぜひ、たくさんの学生に出会えるのを楽しみにしています!」
金型というモノづくりの奥深さゆえ、先輩社員や時にはお客様からも日々新しい学びが尽きない仕事です。
専務と若手社員の皆さん。役職間の壁を感じさせないフレンドリーな雰囲気が写真からも伝わってきます!(笑)
年1回、「ミライズ」と称して社員一人ずつと面談する機会を設けているという舟見専務。社員のために働きやすさも働きがいもある環境を整えたいという思いと、「人」を主役にした会社づくりを目指す思いが伝わってきました。
業績は安定し、賞与は年間5カ月分。私たちの生活に身近なあらゆるものをつくるために欠かせない、確かな技術を持つ企業です。学部を問わず、「せっかく働くなら自己成長したい」という学生にぜひ見てもらいたいと思います。
他にこんな企業も見てみませんか?