シマトコウギョウ
世の中にある機械製品のほとんどが、細部まで自社開発されたものではありません。他社から提供された無数の部品により構成されています。スマートフォンをはじめ有名メーカーの看板製品も、下請各社による専門技術の集合体なのです。シマト工業もそうした下請企業の1社。自社ブランドは展開せず、お客様の要望に応える機械や部品を開発・製造しています。
例えば、新潟の春先によく見かける田植機の部品や高いブランド力を持つキャンプ用品などもお手伝いしています。
新製品開発や下請企業側で業務を受けられなくなったなどの場合、メーカーは新たな下請企業を探すことに必死です。独自性が高く仕様が複雑な製品は、要件を満たす調達先が見つからないことも。そんな時、ものづくりの街・燕三条に白羽の矢が立ちます。中でも“NOと言わないスタンス”を貫く当社には、窮地にあるメーカーから相談の声が数多く寄せられるのです。
一般の方になじみが少ないB to Bの世界で、確固たるポジションを構築しています。
多方面からの要望に応えることで技術力や適応力を伸ばしてきた当社。その強さの裏側にあるのは、設計から製造、塗装、組立、発送まで社内で完結できる一貫生産システムです。社内調整だけで見積を出し、いち早く作業に取り掛かることができます。下請企業は多数あっても、一貫体制を敷く企業はほんの一部。だから当社が選ばれるのです。
今後も下請にこだわる“スーパー黒子企業”としてものづくりに励みたいと考えています。これには技術面以外の利点も。万一不況に陥った際も、あらゆる業界から依頼を集めることができるのです。難易度の高い依頼に、失敗を重ねることもあります。ですが、これも技術向上と堅実経営に通ずる研究開発費と捉えれば、決して無駄な損失ではありません。
苦心の末、社内のみでは製品の完成が困難だと判断した場合には、地域の協力会社に声を掛けます。燕三条地区には、全国的に有名ではなくとも、希少技術を保持する企業が少なくありません。当社が窓口となることで、こうした企業の発展にも貢献できるのです。これからも地域のものづくり関連プロジェクトにも積極的に参加し、燕三条の産業活性化に尽力していきます。
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